意図的再植術

意図的再植術について

意図的再植術(意図的再植法)とは歯内療法分野での外科処置の一つです。

簡単に言うと、抜いて→根尖を少し切って→また戻すという大胆な方法です。

根管を経由した歯内療法が困難な症例に適応されます。しかしながら、根管を経由したアプローチが難しい場合は普通は歯根尖切除術が適応されます。

では意図的再植術が選択される場合は、どのようなときなのでしょうか。

それは一言でいうと、「歯根尖切除術ができない歯に適応」ということになります。

 

では、具体的に歯根尖切除術ができない歯はどのような歯でしょうか、以下にまとめてみました。

  • オトガイ孔と根尖が近接して根尖にアプローチできない。
  • 下顎管と根尖が近接して根尖にアプローチできない。
  • 上顎洞と根尖が近接していて根尖にアプローチできない。
  • 第二大臼歯(歯根尖切除術の術野が取れない。)

ここまでをまとめると、意図的再植術の適応は以下のようになります。

意図的再植術の適応

通常の根管を経由した歯内療法が奏効しない。

かつ

以下の条件のどれかに当てはまる歯(歯根尖切除術が適応できない)

  • オトガイ孔と根尖が近接して根尖にアプローチできない。
  • 下顎管と根尖が近接して根尖にアプローチできない。
  • 上顎洞と根尖が近接していて根尖にアプローチできない。
  • 第二大臼歯(歯根尖切除術の術野が取れない。)

 

意図的再植術の術式

意図的再植術の術式は以下のようになります!

意図的再植

画像引用:Peer, M. (2004). Intentional replantation–a ‘last resort’treatment or a conventional treatment procedure? Nine case reports. Dental Traumatology, 20(1), 48-55.

(a)根尖に病変がある。

(b)抜歯鉗子(エレベーター)で抜く(歯根膜を損傷しないように!)

(c)側枝が後発する、根尖から3~4mmに逆根管充填窩洞を掘る。生理食塩水の注水下でおこないます。

(d)逆根管充填(近年ではMTAセメントがよく使われます。)

(e)抜歯窩に戻し、縫合糸や接着性レジンセメントで固定。(脱落しない程度の固定でよいとされています。)