顔面・口腔組織の加齢変化まとめ

国家試験の出題要項に高齢者関連が加わったので、これから高齢者関連の問題は増えそうですよね。まぁ超高齢社会ですからね……

顔面の変化

=老人様顔貌

→歯の喪失に伴うリップサポートと咬合支持喪失による顔貌の変化がみられる

  • 上下の口唇はリップサポートを失い緊張がなくなる。
  • 上下の赤心は内側に落ち込み、薄く直線上になる。
  • 人中は不明瞭になる。
  • オトガイ唇溝は不明瞭になる。
  • 鼻唇溝は深く明瞭になる。
  • 口角は下垂し、周囲に放射状のしわができる。
  • 口裂は「へ」の字形に彎曲する。
  • 外頬部の皮膚は緊張がなく、陥凹する。
  • 過閉口(オーバークロージャー)により鼻下点-オトガイ間距離が短縮する。
  • 側貌は口裂が後退し、オトガイ部が突出して三日月状になる。
  • 鼻唇溝が大きくなる

再使用可能の画像で調べたらこの画像が一番老人様顔貌だったので載せておきます。

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顎骨の変化

  • 上顎歯槽頂は内側へ移動する。(口蓋側へ移動する。)
  • 下顎臼歯部歯槽頂は外側へ移動する。(頬側へ移動する。)
  • 下顎歯槽骨吸収とともにオトガイ孔の開口方向は変化する。
  • (これ重要!→)オトガイ隆起ではむしろ骨は添加される。

下顎角は → 小児で鈍角 成人で鋭角 無歯顎で鈍角

関節の変化

  • 下顎窩や関節結節の平坦化
  • 下顎頭上端の扁平化
  • 下顎頭骨面の粗糙化
  • 関節円板では菲薄化、穿孔、弾性減少、硝子化
  • 軟骨部では石灰化
  • 関節円板末端では毛細血管の減少
  • 関節包や靭帯では弛緩

矢状顆路傾斜角の減少→下顎頭可動範囲の増大

筋の変化

  • 最大筋力の低下
  • 筋の維持力の低下
  • 反応時間の延長
  • 巧緻性の低下
  • 舌圧の低下
  • 咬合力の低下

神経系の変化

  • ニューロン数の減少
  • 神経伝達速度の低下
  • 神経伝達物質の減少(アセチルコリン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン)
  • 神経成長因子(NGF)の減少
  • 脳血流の減少

口腔粘膜の変化

・角化の低下

*義歯装着後に認められる粘膜の変化

義歯性線維症、フラビーガム、義歯性口内炎、褥瘡性潰瘍

唾液腺の変化

  • 腺房(腺終末部)の萎縮・消失・線維の増加
  • 脂肪組織が増加 (脂肪変性)
  • 結合組織の増加

written by 春巻