【重要!】蝶下顎靭帯・茎突下顎靱帯&茎状突起の3つの筋
春巻春巻

この記事では蝶下顎靭帯茎突下顎靱帯について語っていきます。

蝶下顎靭帯・茎突下顎靱帯とは何か

蝶下顎靭帯茎突下顎靱帯は両方共、下顎に付着する靭帯です。

画像で表すとこのようになります。(白い「すじ」が靭帯です。)

蝶下顎靭帯と茎突下顎靱帯

下顎骨は他の頭蓋骨と縫合でつながっていないため、咬筋、側頭筋などの咀嚼筋で ぶら下がっているだけの言わば「宙ぶらりん」になっているわけですが、宙ぶらりんだと下顎安静位に落ち着かなくなるため、下顎の固定に役立っているのがこの2つの靭帯、蝶下顎靭帯と茎突下顎靱帯です。

これら自体がテストのやまと言うわけではないのですが、解剖と鰓弓の関係を理解するきっかけにもなるのでこれらを取り上げました。

蝶下顎靭帯を詳しく

蝶下顎靭帯の頭蓋骨側の付着部は蝶形骨の蝶形骨棘から錐体鼓室裂で、下顎骨側の付着部は下顎小舌と顎舌骨筋神経溝に付着します。(錐体鼓室裂~下顎小舌で覚えてもいいでしょう。)

蝶下顎靭帯

ちなみに、下顎小舌とは、下顎孔の上にある突起のことです。

下の図でいうとピンクのところが下顎小舌です。

下顎小舌

茎突下顎靱帯を詳しく

茎突下顎靱帯とは側頭骨の頭蓋骨側の付着部は茎状突起でそこから前下方に向かい、下顎骨側は下顎角後縁の内面に付着します。

茎突下顎靱帯

下顎骨側は内側翼突筋が付着する翼突筋粗面の後方と覚えてもいいでしょう。

鰓弓と蝶下顎靭帯・茎突下顎靱帯の関係

ここからめちゃくちゃ大事なことを話します。

蝶下顎靭帯→第一鰓弓由来

茎突下顎靱帯→第二鰓弓由来 です。

これはCBT、国家試験までずっと忘れないほうが良いでしょう。

 

というのも、二年生や三年生でよく勉強した人なら皆知っていると思いますが、

第一鰓弓三叉神経支配のものを発生させる。

第二鰓弓顔面神経支配のものを発生させる。という大前提が有りました。

 

ということは、以下のようなことが言えます。

  • 下顎小舌の近くをにある下顎孔は下歯槽神経が通り、その下には顎舌骨筋神経が走る。→両方共下顎神経(三叉神経)の枝である。→これは第一鰓弓由来である。
  • 茎突下顎靱帯は側頭骨の茎状突起に付着する→茎状突起第二鰓弓由来である。茎状突起に付着する茎突舌骨筋顔面神経支配で第二鰓弓由来である。(ただし、茎突舌筋→舌下神経支配、茎突咽頭筋→舌咽神経支配なのでそこは混同しちゃダメです!)

えっ、茎状突起に付着する筋の支配覚えるの面倒じゃない?

さっき少しだけ書いたことを整理すると、

側頭骨茎状突起に付着する筋と支配神経
  • 茎突舌骨筋 → 顔面神経支配
  • 茎突咽頭筋 → 舌咽神経支配
  • 茎突舌筋 → 舌下神経支配

なんですが、初見だとこれ覚えられないですよね。

私はこれスラスラ言えるんですが、これについて解説していきます。

茎突舌骨筋 → 顔面神経これはそのまま覚えてください。

茎突咽頭筋は咽頭の筋(○○咽頭筋って名前の筋)の一部なんですが、咽頭の筋は全て舌咽神経と迷走神経が混合した咽頭神経叢の二重支配を受けています。でも茎突咽頭筋は例外的に舌咽神経単独支配と覚えてください。

 

茎突舌筋は舌を動かす筋肉である外舌筋の一つです。舌を動かす筋肉は舌の中にある内舌筋と舌の外にある外舌筋がありますが、両方共、舌下神経支配と覚えてください。つまり、○○舌筋と名前がつく筋は全て舌下神経支配と覚えて大丈夫です。

 

この記事のまとめ

以下が大事なことです!
  • 蝶下顎靭帯 → 第一鰓弓由来
  • 茎突下顎靱帯 → 第二鰓弓由来
  • 茎突舌骨筋 → 顔面神経支配 第二鰓弓由来
  • 茎突咽頭筋 → 舌咽神経支配
  • 茎突舌筋 → 舌下神経支配

練習問題

顔面神経支配の筋はどれか。3つ選べ。
a 口角下制筋
b 咬筋
c アブミ骨筋
d 外側翼突筋
e 茎突舌骨筋
正答 a c e a 口角下制筋は表情筋のひとつなので顔面神経支配です。アブミ骨筋は顔面神経支配の筋として重要な筋でこれが麻痺すると聴覚過敏になります。(音が大きく聞こえてしまいます。)茎突舌骨筋は上の解説を見てください!(少なくとも、咬筋と外側翼突筋は咀嚼筋で三叉神経支配なので消去法でもさっと解けるようにしましょう。)