3つの咬合彎曲について解説!Spee, Wilson, Monsonカーブ

咬合彎曲とは?

人間の歯はまっすぐに並んでいるわけではなく、正確には少しカーブを描いて並んでいます。

この写真を見てみましょう。

curve

前歯から奥歯に向かって歯を並べた面が少し上の方に曲がっているのが分かります。補綴装置(義歯、クラウン・ブリッジ、インプラント)を作るときは、この並びに沿わせて歯を並べることになります。故にこの曲がりかたを理解することが正しい補綴装置(義歯、クラウン・ブリッジ、インプラント)を作るコツの一つになります。

このカーブを咬合彎曲といいます。

咬合彎曲の分類

咬合彎曲には大別すると2種類有ります。横から見た時の前から後ろの彎曲、前後的咬合彎曲と前から見た時の右左の彎曲の側方咬合彎曲です。

また前後的咬合彎曲の一種でSpee彎曲というものがあり、側方咬合彎曲の別名をWilson彎曲といい、前後的咬合彎曲と側方咬合彎曲の両方を合わせた球体状のカーブをMonson彎曲といいます。

よって覚えるべき彎曲は以下の3つっていい方も出来ます!というかこの3つで覚えてください。

咬合彎曲の種類
  • Speeカーブ(Spee彎曲)
  • Wilsonカーブ(Wilson彎曲)
  • Monsonカーブ(Monson彎曲)

 

Speeカーブ

Spee彎曲を話す前に前後的咬合彎曲について再整理しましょう。前後的咬合彎曲の一種がSpee彎曲なので、前後的咬合彎曲はSpee彎曲の上の概念です。

前後的咬合彎曲の定義は「歯列を側方から観察し、切歯切端、小臼歯、大臼歯の頬側咬頭頂を連ねた時の前後的な彎曲のことです。つまり、上顎も下顎も前後的咬合彎曲のなかに入ります。

前後的咬合弯曲の中で下顎の犬歯尖頭、小臼歯、大臼歯の頬側咬頭頂を連ねた場合をSpee彎曲といいます。

spee

 

Wilsonカーブ

歯列を前方から観察し、左右臼歯の頬舌側咬頭頂を連ねると、側方的な弯曲が認められるのですが、これをWilson彎曲といいます。

上顎臼歯は頬側に傾斜し、下顎臼歯は舌側に傾斜していて、咬合平面は下方に凸になるのが特徴です。

(本当は大臼歯部の冠状断の画像が良いのですが、これで理解してください。)

Monsonカーブ

前後的咬合弯曲、側方咬合弯曲の両方を含む彎曲のことです。半径10cmの球(正確な定義では、篩骨鶏冠付近を中心とする半径 4 インチの球)の面に下顎歯の切端や咬頭頂が接触していると考える概念のことです。

monson curve

咬耗が進むと上顎舌側咬頭と下顎頬側咬頭が咬耗し弯曲が上に凸になるのですが、これをアンチモンソンカーブということも覚えてください。

補綴学のこういうやつではセンチ(cm)じゃなくてインチで定義されているのはアメリカらしいですね笑