全部床義歯の前処置

全部床義歯における前処置の目的

目的

義歯床組織の改善をし、咬合や下顎位の改善をし、義歯を作るために病的な状態を取り除くためである。

改善すべき症状

  • 義歯性口内炎 Candida albicans 等の感染により起きる非特異的炎症 義歯を清潔に保つことで改善する 。
  • 褥瘡性潰瘍 圧迫や摩擦などの機械的刺激のため、組織の循環障害によって生ずる炎症に伴う有痛性の潰瘍。
  • 義歯性線維腫 義歯床の慢性的刺激による炎症反応性の増生。外科的に切除もするが原因の除去も必要である。
  • フラビーガム(コンニャク状顎堤) 顎堤に発現する可動性の大きい粘膜組織 不適切な義歯の長期間仕様による機械的刺激が原因とされている。好発部位は上顎前歯部である
  • 粘膜の角化、発赤

改善する方法

  • 義歯調整(旧義歯の改造)
  • ティッシュコンディショニング(粘膜調整材の使用)
  • 外科的処置
    • 消退切除
    • 歯槽堤形成
    • 歯槽骨整形
    • 異常組織の切除
  • 咬合の改善
  • 義歯清掃指導
    • 物理的清掃 → 義歯ブラシ
    • 化学的清掃 → 義歯洗浄剤