全部床義歯における咬合採得の手順(その1)

この記事では全部床義歯の咬合採得について解説していきます。

全部床義歯の咬合採得の手順

  • 咬合床の作成(ラボサイド)
  • リップサポートの決定、仮想咬合平面の決定
  • 垂直的顎間関係の決定
  • 水平的顎間関係の決定
  • 咬合採得の不正の点検
  • 咬合堤への標示線の記入
  • 人工歯の選択

この順番でやっていきます。

リップサポートの決定、仮想咬合平面の決定

咬合堤の調整を行うことでリップサポートと仮想咬合平面を決定します。

以下の順番で行う。

  1. 口唇の豊隆を調整する。
  2. 上顎の咬合堤前歯部の高さの調整(正中部は上唇下縁より2mm下)
  3. 上顎の咬合平面の設定(カンペル線と瞳孔線に平行に、ついでにHIP平面にも平行に)
  4. 下顎の咬合堤の調整(咬合堤の高さを舌背の高さに、咬合堤舌側の形態を舌に合わせる。)

 必ず口唇の豊隆(リップサポート)から決定されるのは、先に決めないと前歯の切端の位置が決定できないため、上顎の仮想咬合平面の決定もできないからです。

その後総合的なチェックを行う。

  • 疼痛はないか
  • 維持は良好か
  • 前歯部の豊隆は適切か
  • 前歯部切端の位置は適切か
  • 咬合平面の傾斜は適切か
  • 咬合堤の高さは適切か
  • 舌房を阻害していないか
  • 後縁は長くないか

続きの顎間関係の記録、人工歯選択などは次の記事https://stomatology.work/entry/2019/06/07/015420で解説していきます。