高齢者と薬物動態

この記事では高齢者と薬物について書いていきます。

ポリファーマシー(polypharmacy)

高齢者は飲む薬が増えていることが多い。(病院の数だけ薬が増える。)

しかし、薬が増える(多剤併用、polypharmacyという)と副作用が発生しやすくなることが分かっている。

 

ふらつき、転倒は薬を5つ以上使用する高齢者の4割以上に生じている。

転倒による骨折をきっかけに寝たきりなることが有る。

→認知症が発症する。

 

他の多剤併用による副作用

物忘れ、うつ、せん妄

食欲低下、便秘、排尿障害

 

高齢者への薬物動態について

  • 肝機能・腎機能の低下→生物学的半減期(T1/2)が延長
  • 体内脂肪率の増加→脂溶性薬物の蓄積増加
  • 血中アルブミン量の減少→遊離型薬物の増加により、薬理作用増強
  • 胃酸分泌量の減少・胃内pHの上昇→胃からの薬物吸収が変化
  • 腸管壁血流量の減少→腸管からの薬物吸収低下
  • 多剤併用→相互作用に注意

高齢者が特に注意するべき薬物について

●認知機能低下の危険性が有る薬物

抗精神病薬全般、ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬、三環系抗うつ薬、抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)、ヒスタミン受容体遮断薬

●転倒や骨折

ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬、ループ利尿薬、受容体サブタイプ非選択的α1受容体遮断薬、チアゾリジン薬